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学生プロジェクトの課題:実行が不十分である

プロジェクトで最も大切なことは企画ではない。実行である。どんなに良い企画であっても、それが実行されなければ意味がない。そして、当初の目標が現実の世界で達成されることが重要である。それがプロジェクトの厳しさであり面白さである。

そもそも、企画というものは実行していくうちに変わるものである。机上で想定した前提や制約は、実際は当てがはずれることが多い。また、完璧に実行結果を予測することは難しく、やってみなければ分からない。

一方、優れた企画がなければ良い成果も出ないことも事実である。それでは、どこまで企画にこだわるか。プロジェクトには納期があり、使える時間は限られている。企画と実行の兼ね合いは悩ましい問題である。

企画は目標と進むべき方向性を示せばそれでよい。「地図ではなく、コンパスを持て」(MITメディアラボ所長伊藤穰一さんの言葉)である。このレベルで企画フェーズをひとまず終えて、実行フェーズを開始する。実行フェーズでは、メンバー間で役割を分担し、各々がサブ目標と納期を設定し、作品やシステムや製品などを制作する。常に当初の目標を意識し、それに近づかなければやり直す。

企画という得体の知れない空中戦は最小限にして、実行という実体が見える地上戦で勝負する、これがプロジェクトの秘訣であると思う。