学生プロジェクト

学生プロジェクトをかれこれ10年以上指導している。

私が勤めている学部では、3年生全員が1年間のプロジェクトを行なう「プロジェクト」という科目がある。テーマは自由で、特に情報技術に関係があるものでなくてもよい。イベントを主催しても良いし、映画を制作しても良い。テーマは学生が決めても良いし、教員が決めても良い。1プロジェクトあたりの人数は10名前後で、教員1名が担当となる。

私のプロジェクトの2016年度のテーマは「岡本太郎美術館の集客」であった。2017年度のテーマは「お寺でのプロジェクションマッピング」である。どちらも学生がテーマを決め、担当になってくれと学生から頼まれたものである。

私がこの学部に入職したのが2003年で、その翌年からプロジェクトの担当教員を務めている。現在までに、下記のようなプロジェクトを経験した。

- 2004: インテリア販売アプリケーション
- 2005: 音楽検索サービス
- 2006: 店内放送による広告サービス
- 2007: 歩くのを楽しむアプリケーション
- 2008: 電子ノートアプリケーション
- 2009: ネ学生未来カタログ
- 2010: 電子教科書
- 2011: 棚田のコミュニティ作り
- 2012: 女性のための通勤服コーデアプリケーション
- 2013: (海外留学のためお休み)
- 2014: 旅行幹事アプリケーション
- 2015: モノへのプロジェクションマッピング
- 2016: 岡本太郎美術館の集客

合計12個のプロジェクトを経験したわけであるが、これにより学生プロジェクトには3つの課題があることがわかってきた。

① 企画に大いに悩む。

② 実行が不十分である。

③ スーパーリーダーはいない。

以下、これらの課題を説明する。